under the rose 2010年12月の記事

姫様凌辱・試し読み

 姫様凌辱合同誌「ドレスと王冠と首輪」に寄稿した作品から一部抜粋。
 別にその方面の合同誌でもないのにこんなシーン入れちゃって良かったのだろうか。





「くふ。なんでもないよ。ちょこっと準備するだけ」
「ひァうっ!?」
 剥き出しの腰を優しく撫でられ、リシェルは思わず声を裏返らせて悲鳴を上げてしまう。魔女は瓶の蓋を開け、とろみのある液体を指に絡め、リシェルの股間をなぞりあげた。
 決して反応せぬようにと硬く口を閉ざしていたリシェルだが、魔女の指が呪符の貼られた秘裂よりも後ろ、誰にも触れさせたことのない場所まで近付くと、たまらずに身をよじった。
「な、なにをっ」
「くふ。大丈夫。ちゃんとほぐしてあげるから」
 ぬめる液体の助けを借りて、魔女は姫君の後ろの孔に指を滑りこませようとする。
 いやいやと首を振って逃れようとするリシェルだが、太い鎖で手足を拘束されていては精々がテーブルの上で身体をよじるのが精一杯。幼い下半身を必死にねじって身悶えするさまは、まるで男の欲望を誘っているようにも映る。
「あは、……姫様ってばこんなトコも綺麗だね? 可愛いなぁ」
 魔女の手によって露にされたちいさな窄まりは、怯える姫君の息遣いにあわせて小さく震えていた。緊張と恐怖にきつくきゅうっと縮んでは、わずかに弛緩する上品なそこは、排泄のための器官とはとても思えないほどだ。
「や……触らないでぇ……そ、そんなとこ、汚いっ……」
「くふ、そうカナ? 姫様、ボクとしてたときもココ触られて気持ちよさそうだったケド?」
「ち、違う、そんなことっ」
 魔女との情事に耽っていた時のはしたない有様を暴露され、リシェルは頬を朱に染める。その同様を見透かしたように、魔女は折り重なった襞をつんつんとつつき、絶妙の力加減でくい、と指先を押し込んだ。
 もう二度と感じるまいと心に決めていた、イケナイ感覚がぞわっと鎌首をもたげ、リシェルを襲う。
 粘液の助けを借りて入り口を弄る魔女の指が、そっと後孔を撫でるたび、ずんっと重く熱い感覚が、澱のように腹の奥底に溜まってゆくのだ。
「んぁ……っ」
「くふふ……ねぇ? こんなにみんな見てるのに、姫様ってばやらしーねぇ?」
「やめ……違うのっ、気持ちよくなんかないっ……そんなの、そんなトコっ……」
 言葉では否定を繰り返すが、少女のそこは徐々に柔らかくほぐれ、魔女の指先を受け入れてゆく。爪を立てるように起こされた中指の先端が、窄まりの入り口につぷり、と埋まってゆく。
 リシェルが身体の奥底で感じている圧倒的な熱量に比べれば、入り口のほんの表門をつつかれた程度のことだが、魔女によって執拗に弄ばれたそこは、覚えこまされた快感を貪るのを躊躇わない。
 押し広げられた孔の中に沈んだ中指が、ぐりぃっとねじられると、リシェルの呻きが艶を帯び始める。
「あ……くぅ……ふあぁ……やだ、やめてぇ……っ!!」
 にゅるう、と第二間接まで押し込まれた指をかぎ状に曲げ、ゆっくりと入り口まで引き出す。地面を耕すように、姫君の直腸粘膜が魔女によって開拓されてゆく。上下左右、斜めも交えて何度もそれを繰り返されてゆくうち、いつしか小さな窄まりはその内側からも粘液を溢れさせ、少女の下腹部にはほんのりと色づいていた。
 背中にしっとりと汗を浮かべ、荒い息を堪えながら、リシェルはテーブルにおしつけられた手のひらを握り締め、必死に押し寄せる快楽に抗おうとする。しかし、淫核を摘まれたり胎奥をえぐられるときとはまた違う、鈍くも重い後ろ孔の感覚は、耐えようにも抗いがたいものだった。
「ふふ……可愛いなぁ、姫様。どう、少しは思い出したカナ?」
「そ、そんな……ことっ」
 たっぷり四十回以上、緩慢な注挿を繰り返され、リシェルの身体が蕩けてゆく。魔女の細い指だけで執拗に弄ばれたそこは、より強い刺激を求めて中指に絡みつき、内側の粘膜をよじり合わせていた。
「さ、そろそろいいカナ?」
「あうぅっ!?」
 不意に、魔女が中指を引いた。ぬぽんと引き抜かれた魔女の指には、てろりと姫君の後ろ孔から分泌された粘液がまとわりつき、何本と糸を引いて垂れ落ちる。
 リシェルの後ろ孔はくちりと丸く開き、その奥にピンク色の内側の色を覗かせていた。
(やだ……き、汚いのに……わたし、お、おしりの孔なんかで……っ)
 否定しようにも、官能の火が灯った身体は誤魔化せない。かあっと燃え上がるような激しいものではないが、じんわりと溜まった胎奥の熱は、リシェルの身体にも変化を引き起こしている。いまだ下着に覆われたままの乙女の秘所の奥ではぷくりと淫蜜が滲み、テーブルに押し潰された幼いふくらみも、その先端を硬く尖らせていた。
 ひく、ひくと粘膜が蠢き、それにあわせて下腹部がきゅうんと疼く。あろうことか排泄器官だけで快感の高まりを覚えてしまったリシェルは、そのことへの衝撃に声も出せない。
(ぁ、ああぁっ……)
 不浄の孔を犯された衝撃に言葉もない姫君に、魔女はほくそ笑みながら指を鳴らした。
 脇に控えていたメイドの一人が、銀の台車を押して進み出る。王族の食事を運ぶのに使われる台車には、しかし今は別のものが置かれていた。絹のクロスの上には大小二つのガラスの器と、大きな瓶。さらにもうひとつ、円筒形のガラス容器が用意されている。
 それを見て、男達が忍び笑いにもにたどよめきを上げた。
 だがしかし、テーブルに縛り付けられたリシェルは何がおきているのかを窺い知ることはできない。自分だけが置いておかれたまま、事態が進行してゆくことへの恐怖が、美しき姫君を怯えさせる。
「な、なに? ……どうしたの……?」
 首を捻って様子を窺おうとするリシェルだが、テーブルに突っ伏したまま自分の背後を覗き見るのは不可能だ。その滑稽な様に魔女はくすくすと笑い、円筒形のガラス容器を取り上げた。
「くふ、みなさんにはもう次に何をするのか予想がついちゃったみたいだけど――ねえ姫様、これ、なんだか判る?」
 魔女が手にしたガラス容器を、リシェルの鼻先に押し付けた。
 注射器によく似たそれは、リシェルの腕ほどもある太いものだ。しかし先端に針を持たないガラスの筒は、リシェルの想像の及ばぬものであり、姫君は混乱を深めるばかりだった。
「なに……、それ?」
「あは、やっぱり判らないか。いいねぇ、姫様、そーゆうのボクは大好きだよ?」
 困惑するリシェルの目の前で、魔女は軽くガラス容器のシリンダーを前後させた。男達が続いてどっと歓声を上げ、互いに声を潜めて囁きあう。聞き取れない言葉はあきらかに好色な響きを持ったもので、リシェルは胸奥がきゅっと冷えるのを感じた。
(な、なに……? なんなの……?)
 その場の誰もが次に行なわれることを理解している中、たった一人、リシェルは大型の注射器のような器具の用途を察することができず、恐怖に身を竦ませるばかりだ。
 クラウゼルは慣れた手つきで瓶の封を剥がし、その中身を小さいほうのガラス容器に移す。
 瓶の中にはわずかに桃色がかったとろみのある液体が揺れており、器に注がれるとどこか甘い匂いを地下室に広げてゆく。続いて魔女は台車の上のガラスの器具を取り上げた。慣れた手つきで瓶の中の液体を吸い上げ、ぴゅぅと空気を抜いて中身をみせる。きらきらと輝く薄赤い液体は、なぜだかとてもおぞましいものに思われた。
「や……やだ、へ、ヘンなことしないでっ……」
 背筋の粟立つ感覚に、リシェルは懇願の声を上げる。恐怖に竦む少女の美しい笑顔も、嗜虐心をそそるには十分なものだ。
 リシェルの背後に回った魔女は、たっぷりと液体を満たしたガラス容器を姫君のふたつの白い丘の隙間へと押し付けた。ついさっきまで弄ばれていた小さな孔が、冷たいガラス危惧の先端に触れてきゅっと縮み上がる。
「や、……やめてえ!!!」
「だーめ♪」
 リシェルは逃れようともがくが、魔女が軽く力を込めるだけで、ガラス器具の先端は驚くほどすんなりと少女の窄まりに埋め込まれてゆく。指とは違う硬く冷たい感覚が、暖かな体内をえぐる感覚に、姫君は背筋を波打たせた。
「ぁあああああっ、だめ、だめ、ヘンなことしないでぇえっ!!! ぬ、抜いてっ、抜いてぇえ!!!」
「くふ、ダメだっていってるよぉ? ほおら。……ね、姫様? ちゃんと力抜かないと、ガラス割れて怪我しちゃうかもだよ?」
「ッ……」
 ぐうっと押し込まれるガラスの冷たい感触に加えて、そんな脅しまでかけられて、リシェルは一瞬抵抗を忘れる。その隙を突いて、器具の先端はついに少女の後ろ孔にすっかりと嵌まり込んでしまった。
 魔女の指がもたらしたそれとは異なる、不快な感覚がリシェルを襲う。
「あくっ……い、痛いっ……やめて、ねえっ、お願いやめてぇ……っ!!」
「あは、だからダメだってば。ねえ?」
 これから行なわれる恐ろしい行ないを本能的に察知し、幼女のように泣き叫ぶ姫君に、魔女はくすくすと笑いながらシリンダーを押し込む手に力を篭めた。
「ふくぁああ!?」
 腹奥に響く重苦しい感触に、リシェルが叫びを迸らせる。ずるるるう、と敏感になった粘膜を押し広げ、何かが身体の中に流れ込んでくる。それは魔女のペニスに処女を散らされた時とは全く違う、けれど同種の嫌悪感と絶望感だ。

 ずちゅるるるるるぅ……

 魔女が手を捻り、シリンダーを押し込む手のひらに力を加えると、器具の中に残ったとろみを持った液体が、少女の小さな下腹部の中に全て押し込まれてゆく。
「やだ……ヘンなの、入ってくる……っ!! やめて、やめてよぉ……!! も、もうおしりにヘンなことしないでぇ……!!」
 喘ぎ、熱い息をこぼしながら、下腹部を襲う感覚にあがく姫君。
 無力な少女が悪魔の液体の餌食になるさまを、地下室にひしめく男達の下卑た視線が舐め回す。ドレスの上からだというのに、直接肌をまさぐられているかのような粘着質の視線は、リシェルをますます俯かせるばかりだ。
「さ、全部入ったよ? よく頑張ったね姫様♪」
 シリンダーを全て押し込み、クラウゼルは軽く言うと、ちゅぽんと器具を引き抜いた。
「あうっ……」
 すぼまりに感じていた異物感が取り去られる。あっけない解放と共に、リシェルはテーブルの上に突っ伏した。ガラスに陵辱された姫君の後ろ孔は、すっかり汗を滲ませながら上下する。
 しかし――
(お、おなか……ヘン……っ)
 下腹部に溜まった重苦しさは、弱まるどころかむしろ激しくなっていた。刻一刻と、うねる腹奥が不気味に蠕動を始め、ぐきゅうう、と小さな唸り声を上げる。
「くふ、そろそろこれがなんだか解ってきたかな? 姫様。なんといってもボクのお手製だからね。これでも宮廷の奥様方には評判なんだよ? ちょっとだけでもそろそろ効いてくる頃かも♪」
「ぁく……っ」
 きゅうう、と内臓がよじられ、蠢く。むず痒いようなもどかしさが、弄ばれていた直腸内に残っていた。
(な、なによ、これ……っ)

 ぐきゅうううぅ……

 今度ははっきりと自覚できるほどに腹音がうねる。ある種の欲求を連想させるそれは、リシェルの顔を瞬時に紅潮させた。
「や……やだあっ!!」
 小さな下腹部に収まった液体がもたらすじんじんとした痺れが、体内のうねりへと変わり、震えを呼んだ。ごぼごぼと音を立てて動き出して疼きに変わるそれは、リシェルの知るものとは大分違うものの、確かな排泄欲求であった。

 ぐきゅるるっるるるるっ……

 途端、腹腔に湧き上がった下品な衝動が、一気に腹奥から出口めがけてこみ上げてくる。
 リシェルは戦慄し、慌てて下腹部に力を込めて、それを塞き止める。
「っ、ぁ、あああっ、やだっ、やだああっ!!」

 ぐきゅるううぅ……ごろっ、ごぼぼぼ……

 まるで詰まった下水がくねるような音だ。美しい姫君の下腹部で始まったあまりにも下品な衝動に、地下室に満ちた熱気が一段と濃くなる。
(あっ、や、だめ。……お、おなか、痛いっ……)
 腹奥で暴れ回る衝動が、あっという間に凄まじい熱量に膨れ上がる。少女の小さな腹には納まりきらないほどのうねりが、立て続けにリシェルに襲い掛かった。
「あくうぅ!? っぐ、あ、ぁあっ……ふぐぅぅっ……」
 とてつもないほどの熱さ。焼けた鉄のような灼熱のマグマがこみ上げて、一点に向かって押し寄せてくる。もっとも脆い部分を直撃する濁流に、リシェルは激しく腰を振りたて、背筋をそらせて呻く。
 ごぼごぼとうねる腹音は、もはや隠しようもないほどにはっきりとしたものになり、テーブルに押し付けられた下腹は外から見てもはっきりと判るくらい波打っている。辛うじて手足を突っ張り身体を持ち上げ、少しでも腹部にかかる負担を減らそうとするリシェルだが、無理な姿勢では次々と叩き付けられる濁流の衝撃に耐えるので精一杯だ。
「あっ、あ、や……ぁ……」
 皇女にあるまじき被虐に苦しむリシェルを、男達はただじっと見つめていた。彼らの目の前で喘ぐリシェルが、小さな身体を震わせて必死に無謀な抵抗を続けている。
 あのように可憐で美しく高貴な姫の、身体に秘められた汚辱がいかなる物であるか――それは、およそ男ならば一度は抱くであろう興味の対象である。
 剥き出しになった小さな双つの丘の狭間で、小さな孔が無残に蠢いていた。慎ましやかに息づいていたはずのそこは、内側から押し寄せる濁流の圧力のまま、内側からぷくうと大きく膨らんでは、きゅうぅっとすぼめられることの繰り返しだ。誰にも見せることなど許されないその光景は、リシェルにとって死にも等しいほどの恥辱である。
 だが。
 ミアキスのためにも、リシェルは抗わねばならなかった。
 そんな姫君の心を見透かしたように、魔女はくすくすと笑い、額に汗を浮かべるリシェルの耳元に唇を寄せて囁くのだ。
「んふ、どうしたの姫様? なんだか苦しそうだね?」
「っ、っく、あ……こ、このぉ……ッ」
 ぬけぬけとした魔女の言い分に一瞬、リシェルの胸の内に激しい怒りが沸き立つ。だがすぐにそれは下腹部をうねる衝動に押し流されてしまう。ごろごろと鳴り響く腹音は、もはや一刻の猶予もないほどにリシェルを追い詰めていた。

 ぎゅるぎゅるりゅるるぅう……

「ぁくうぅ……っ!!!」
 薬液のもたらす下品極まりない衝動に、きりきりと下腹が締め付けられるように痛み、切羽詰まった姫君は内腿を緊張に引きつらせ、声を震わせる。
 魔女はそんなリシェルの腰に手を添えると、ぐうっとテーブルの天板に押し付けた。ただでさえ敏感になっている腹を圧迫され、姫君は歯を食いしばり下半身を石のように強張らせた。
「ほら、どうしたいのか言ってくれなきゃわからないよ?」
「っ、……あ、あぐぅ、ぁ、やめ……っ、ダメ、だめぇえ…!!!」
「ね、ほら、どうしたのカナ、姫様?」
 まるで甘い蜜の囀りのように、魔女の声がリシェルを誘う。激しい排泄衝動が、姫君の唇をカラカラに乾かせていた。
「あ、あぅあ、っ……ぉ、おね、がいっ……」
 魔女の前でおもねるように言葉を継ぎ、許しを請う――それは一国の姫君として敵に屈する辱めであった。だが、それすらも――衆目に排泄を晒すのに比べれば、些細なことだ。頭を振りたて、白い肌を慄かせて、リシェルは乾いた喉で必死に懇願する。
「お願いっ、……も、もう……だめ、で、でちゃう……っ」
 弱々しく腰を左右に振りたて、耐えきれない排泄欲に必死に抗おうとする幼き姫君。しかしその抵抗も空しく、排泄孔はぱくりと盛り上がっては流しこまれた液をぴゅぅと先走らせている。
「くふ。どうしようかな?」
「だ、だめっ、出ちゃう……でちゃううぅぅっっ!! おねがいっ、トイレ、おトイレに行かせてぇ……っ!!」
 その単語を口にした瞬間、敏感になっていた腸内が激しい排泄欲にしごき上げられた。下腹部を蹂躙する蠕動が一気に出口まで駆け下りてゆく。後孔のすぐ側にまで迫る猛烈な衝動は、必死に締め付けられる孔の隙間からぷちゅ、ぴゅるっ、と熱い先走りをほとばしらせていた。
 こんなところで、男達の注視の中で我慢しきれずに粗相をしてしまうなど、決してあってはならないことだ。
「お、お願いっ……でちゃうの、本当にでちゃうからぁ……オモラシ、オモラシしちゃうぅっ!!」
 死ぬよりも辛い恥辱を前に、最後の恥だけはさらすまいと、リシェルは必死になって尻を振りたて、括約筋を締め付ける。
 だが、小さな下腹部に吹き荒れる排泄衝動は、少女を瞬く間に飲み込んでしまう。
「はぐうぅっ!?」
 歯を食いしばって堪えるたび、少女の排泄孔はきゅぅっとすぼまり、幾重にも折りたたまれた直腸の肉襞を覗かせる。ふっくらと盛り上がった排泄孔から、じわりと薬液の先走りが滲む。
「くふ、じゃあそろそろいいかな。姫様にトイレ、用意してあげて?」
「――承りました」
 クラウゼルが小さく微笑んでそう言うと、メイドの一人が前へ進み出た。
 そして、台車に用意されていた大きなガラス容器を取り上げると、ぴたりとリシェルの脚の間にあてがう。解放されると思っていたリシェルは、全く予想外の事態に戸惑う。
「え、やだ、なにっ、違う、違うよぉ、と、トイレ、私、トイレっ、そ、そんなんじゃなくて、ちゃ、ちゃんとしたトイレで――っ」
「くふふ、違わないよぉ姫様? 最初に言ったでしょ? このクスリ、特別製なんだってば。姫様が我慢できなくて見られちゃっても恥ずかしくないようにしてあるから。姫様のおなかの中も、ぜーんぶ浄化して綺麗にしてくれてるよ。だ・か・ら、安心して全部出しちゃっていいからねっ」
 魔女がするりとリシェルの下腹部に手を差し入れ、ぐいと容赦なくおヘソを押し上げる。
 それが、崩壊の引き金になった。
「ぁあああああぁ、いやぁああああああああっ!!! やだ、だめ、っ見ないで見ないでぇええええっ!!」
 もはや逃げ場のない腹の中身が、一気に脆い部分を突き破って噴出する。

 ぶちゅ、びゅちびぶぶっぶちゅちゅぶぶっ……

 汚らしい音と供に、ぱくりと丸く開いた排泄孔がひしゃげ、ガスの塊と共に桃色の液体を迸らせた。リシェルの体内を浄化して幾分とろみを増した薬液は、ガラスの容器を直撃して四方に飛沫を散らせる。
 汚辱が残らず浄化されているとは言え、これは紛れもない排泄の瞬間だ。おなかの中に溜め込んでいたものを残らずひり出してしまうことに代わりはない。
 人間として最大の恥辱を、多くの男のたちの視線に晒すことに、リシェルの心は砕かれてゆく。尊厳もプライドも全て踏みにじられ、美しき姫君は首を振りたて泣き叫ぶばかりだった。



 

2010/12/26 浣腸  

保健室の遊戯・4

「は……っ、はゥ……っ」
 びくびくと強張った四肢を弛緩させ、天音がベッドに崩れ落ちた。
 4度まで腸内洗浄を施されたのだから体力の限界を迎えるのも当然だろう。敏感な神経の詰まった排泄孔から、堪えきれなくなった洗浄液をほとばしらせ、金属の容器を激しく汚す――その繰り返しにぐったりと力をなくした少女の細い身体は、うっすらと汗を滲ませてシーツの上に崩れ落ちている。
 先ほど天音が汚したベッドは、すでに片付けておいた。隣のベッドに場所を移し、私は彼女の『治療』の次の段階へ進むつもりだ。
「どう、楽になったかしら?」
「っ……ひぐッ……」
 さしもの世間知らずな少女でも、流石にこれまでの行為が陵辱であったことには気づいているらしい。繊細な羞恥心を徹底的にえぐられ、答える気力すら残っていないようだ。
 だが、そうして涙を堪え、己を襲う苦難に必死に耐えようとしている姿は、私の嗜虐心を激しく刺激する。
「ふふ、すっかり充血させちゃったかしらね?」
「ぁあウ!? や、やだ……だめ、デス……先生、もう……おシリ……いじめナイで、くだサイ……っ!!」
 強制排泄を繰り返された排泄孔に触れられて、天音が抗議の声を上げる。執拗に弄ばれたその部分は、すでに少女にとって生殖器よりも敏感な部分なのだ。
「このままだと城崎さんも困るでしょう。また、出なくなったりしたらどうするの?」
「っ……で、デモ……」
「ちゃんとお尻をほぐして、柔らかくしてあげないと、また苦しくなっちゃうわ。ね?」
 背中に手を押し当て、天音の抵抗を封じながら、私は先ほどと同じ潤滑剤がわりの炎症止めクリームを、直腸粘膜に塗り込めていく。ふっくらと捲れあがって内臓の内側を覗かせ、クリームに滑る小さなすぼまりは、排泄の器官とは思えないほどに美しい。
「さ、おなかの力を抜きなさい」
「ゥあ、や、へ、ヘンなコト、しちゃ、やァ……っ」
「ただのマッサージよ。ちゃんとお通じが良くなるように、ね」
 用意したピンクローターを、そっと天音の柔孔に押し当てる。少女用のものに比べても一回りサイズの大きな、成人女性用のものだが、クリームをかぶせておいたため、天音の孔はすんなりと親指ほどの太さの器具を飲み込んでゆく。
「ぁうアアアアアッ!?」
 ふぃいい……という小さな振動音が、天音の直腸粘膜に触れた瞬間、くぐもった音に変化する。微細な振動で小さな孔を刺激され、天音は身をよじって暴れ出した。
「ふふ、大丈夫……しっかり力を抜いて……おなかの中に受け入れるの」
「や、ヤダぁ、嫌デスっ……お、おシリ、ヘンなフウになっちゃいマス…っ!!」
 腰をくねらせて抵抗する天音に逆らわず、ローターを柔孔の中に押し込んでゆく。これまで何度も野太い汚物をひり出していただけあって、天音のそこはあきれるほどやすやすとローターを腹奥に飲み込んでいった。本体とコントローラーを繋ぐコードだけが、すぼまりにもどった天音の孔からひょろりと伸びている。
「ッ、ぅああ……ヤダ、キモチ悪いデス……せ。先生っ、抜いて、抜いテくだサイっ!!」
「おなかをちゃんとほぐしてあげる治療なのよ? やめたら元通りになっちゃうわ」
「ふぁアアアアア!?」
 レバーを調節し、振動を中から上へ。ねっとりと粘膜に包まれた直腸のなかで、ローターが跳ね回る。よじれた孔の襞をかき回す振動に、天音は四肢を硬直させて背中を反らせた。
 きゅう、きゅう、と小さな孔がすぼまっては膨らみ、淫靡に体奥へと繋がるコードをついばむ。
「アアっ、や、嫌ぁ……おナカ、ぐるぐるッテ……んくゥ……ッ」
 ベッドに突っ伏したままびっしょりと汗をかき、天音は甘い声を上げ続けた。小さな白い丘の隙間の秘孔は、ピンクローターのコードを覗かせたまま膨らんではくるんと縮まり、収縮を繰り返しながらねっとりと腸液を溢れさせている。
「やぁ……ドンドン、奥……入っちゃ…ァ」
 その言葉に、私は少女の体内へと続くコードが短くなっているのに私は気づいた。
 繊細な直腸をこね回すピンクローターが、天音の体内へゆっくりと引きずり込まれていたのだ。本来異物を吐き出すための排泄器官で、天音はねとりととろける粘膜を絡めながら、淫具を胎の奥深くへ飲み込んでゆく。
「へえ、……城崎さん、感じるの?」
「ゥああ!? や、せんせぇ……だめ、もっと弱くシテ……おナカ、壊れちゃうゥ!!」
 私がローターの強度をあげた途端、天音は激しい反応を見せた。
 驚くべきことだった。コードを10センチ以上も飲み込んでおいて、天音はその直腸粘膜でその振動を余すところなく感じ取っているのだ。
 説明するまでもないが、本来内臓である直腸には感覚など感じる神経は存在しない。排泄器官の快楽というものは、基本的に入り口の括約筋で感じるものだ。
 だが――目の前で悶える少女はそうではなかった。
「ぁあうぁあァアぁあ!?」
 短くなったコードを引き戻し、ぐいっと引っ張ると、まるで魚が食いついたような手ごたえすら感じられる。ぞるるうぅっ、と絡みつく粘膜を掻き分けて引きずり出されるローターの感触を、天音は喉を震わせ甲高い声ではっきりと感じ取っている。
 天音の排泄孔を満たしていた粘液をこぽりと吐き出し、出口寸前まで引きずり出されたローターは、半分近くその姿を外に現しながら、再び天音の体内へと飲み込まれてゆく。
 そして――
「凄いわ……」
 私は言い知れぬ興奮に身を震わせていた。
 天音の排泄孔は、本来体内に溜まった食物の成れの果てを吐き出す能力の代わりに、全く別の――男の生殖器を根元まで飲み込み、ねっぷりと舐め回す能力を備えていたのだ。
 つまり――天音の便秘症の正体は、本来排泄には全く適さない異能の排泄器官を持って生まれたためのものだったことになる。本来、モノを吐き出すための機能を持つはずのそこは、まったく正逆の役目を果たしていることになる。
「ぁアアぅ……だめ、せんせェ……止めてェ……お願い、デスっ……お、おナカ、ヘンになっちゃウ……っ」
「感じてるのね、城崎さん? どんな感じか教えて頂戴」
「おシリ……お、おナカがっ……奥まで、きゅうッテ、ァあッ……や、ヤァあ、ぁ、ウ、ぁあハァ……ッ」
 うつ伏せになった顔を枕に押し付け、あどけない口でシーツを噛み、ベッドに爪を立てて――天音は未体験の快楽に必死に抗っている。が、次第に持ち上がる腰と、ぷくぷくと泡を吹き、粘つく腸液を漏らす桃色の小孔は少女の限界が近いことを窺わせる。常人の何十倍という快楽神経を詰め込まされた特別製の排泄器官は、おそらく直接淫核をねぶられるのに近い暴虐的な快楽を覚えていることだろう。
「ぁふぁアアアア!? や、センセェっ、だめ、それダメぇッ!! ず、ずるずるッテいうの、シないデぇ……っ!!」
 コントローラーのすぐ根元に達するまで深々と腹奥に引きずり込まれたローターを、コードを手繰って無理矢理引きずり出す。腹の中身を掻き出される刺激は、ことさらに天音には応えるらしい。この分では、普段の排泄ではそうとう苦労しているのだろう。
 声を荒げて叫ぶ天音の痴態を見計らい、私はローターの振動を最大まで跳ね上げた。
「ァはあッ!?」
 びくぅ、と背筋を反らせ、天音が腰をぎくんと震わせる。
 ぞっ、ぞっ、と音を立てて鳥肌を逆立たせ、捲れ膨らんだ排泄孔が、一瞬で硬くすぼまり、きゅうっと捻れて絡みつく。
「ぁ。アぁ、あァウッ……んゥ、ッ、……〜〜〜〜〜〜ッッ!!!!」
 コードを引きちぎらんばかりの勢いで反応した天音の直腸は、まるで肉食獣が得物を租借するように強烈にうねり、びくびくと腹の中身をこね回す。折り重なった直腸壁がところ構わずに波打ち、柔毛がよじれて跳ね回るローターを飲み込んだ。高々と突き上げられた尻をびくんびくんを振りたて、とうとう天音は絶頂に達した。
 断続的な快楽の波をその特別性の排泄器官で奏でながら、少女は肩を波打たせ、痙攣しながらベッドの上に突っ伏した。
 触れられることもなかった幼いつくりの性器から、とろとろと白っぽい蜜が零れ落ちる。
 そして、それに倍するほどの腸液が、こぽりと外へ滲み出して、少女の下半身を激しく汚した。



「ふあ、ァ……ッ、ぅ」
 突き上げられた快楽の頂の上で、まだ余韻の大波に揺さぶられながら、天音は腰を浮かせたまま下腹部をびく、びく、と引きつらせている。
 20センチほどもあるコードは八割以上もその体内奥深くまで飲み込まれていた。細いコードを租借するように、窄まった排泄孔がきゅうとよじれ、少女の体内へと引き込まれる。
「ッ……あ、アっ」
 天音がわずかに声を跳ねさせる。朱の差した頬をぐりぐりと枕に押し付け、髪を振り乱して息を詰める。同時、一度はおとなしく慎ましやかに縮まっていた孔がまたぷくりと膨らんで、その内側の美しい桃肉色を覗かせる。
 狭苦しい柔孔をせり上がってきた蜜が、わずかにほころびたその小さな花弁から溢れ、とろりと少女の太腿へこぼれ落ちた。
 いまはメモリの右端、最低出力でかすかな微動となったローターの刺激を腹奥で享受しているのだろう。時折むずがるように片方の手でぎゅうとヘソ上のシャツを掴み、腰をくねらせながら、天音はなお自分を翻弄する快楽に抗おうとしている。
「ダメぇ……っ」
 かすかな抵抗の声を上げ、シーツを噛み締めた少女の唇は、しかし甘美な喘ぎを隠しきれていない。ローターのリモコンに繋がるコードを軽く引っ張ってやると、それだけで西欧の血を混じらせた無垢な白肌を切なげに震わせる。
 細い肢体からはすっかり硬さが失われ、しっとりと汗ばんだ肌にはほのかな赤みがさしている。覆うもののなくなった下半身は、めくれたシャツの下で穢れひとつないまま、抗いがたいほどの淫靡さをかもし出していた。
「ぁ、っ、やダ、ま、またァ……ッ」
 祖国のイントネーションを雑じらせた声を掠れさせ、少女は身体全体で押し寄せる快楽の波を受け入れる。驚くべきことに、天音の直腸粘膜は入り口から15センチも奥に飲み込んだローターの振動を、しっかりと感知している。
 もはやそこは排泄器官などと呼べるシロモノではなく、十分に仕込まれた生殖器よりも敏感な、快楽の源泉であった。
「ふふ、城崎さん、どう? 大分慣れてきた?」
「ッ、せんせェ、も、もォいい、いいデスっ……お、おナカ、おかしくなっチャう……ッ、もぉへ、ヘンなコトしないデ、こ、これ、抜いテくだサイ……ッ」
 涙を堪えながらの懇願を、天音は途切れ途切れに繰り返す。ぞくぞくと嗜虐心を煽るその様は、このまま何時間でもこの機器を使って少女を仕込んでやりたいという誘惑を大きくした。
 けれど、それよりも優先すべきことのため、私は天音の申し出を受けることにする。
「そうね。じゃあ抜いてあげる」
「ひぁアアう!?」
 ぐい、とわずかに余ったコードに指を絡め、力を込める。天音の吐き出した蜜でぬるぬるになったコードが、ゆっくりと少女の体内から引きずり出されてゆく。
 少女はこの快楽をよほど気に入ったか、粘膜は完全にローターに絡み付いて、離さぬほどにしっかりと腹奥に食い締めているようで、指に食い込むコードが痛いほどだ。
「あぐ、あっ、アっ、や、やあ!! せ、先生ぇ、ダメ。も、もット、や、やさシクしてェ!!」
「暴れないで城崎さん。手が滑ちゃうわ」
 そう嘯いて、メモリを押し上げる。
「ぁああアアァ!?」
 再び猛烈に跳ね回るローターは、うねる少女の体内へ再度ひきずりこまれた。手繰り出された以上のコードを伴って、ずるりっと少女の奥へと飲み込まれる。
 まるで内臓を引っかき出されような感覚なのだろう。わめく天音を見下ろしながら、私は5分ほども掛けて、ゆっくりとローターを引き出した。
「ぁ、くゥゥぁあ……ッ!?」
 お尻を高く天井に向けて突き上げ、天音は背中を震わせてシーツに噛み付く。ねっとりと粘液の絡みついたローターは、妖しいほどにてらてらと輝き、少女の体内をこね回した残滓を滴らせている。
 内側から盛り上がった桃肉のほころびが、大きく膨らみ、まあるく輪のように広がって、薄いピンクのプラスチックを吐き出したままの格好に裏返っていた。少女の体温で暖められ、湯気を立ち昇らせるほどのそれは、難産の末に産み落とされた少女のタマゴのようだ。
「随分ほぐれたようね。これなら困ることもないんじゃないかしら」
 少女の薄い尻肉を掴み、左右に押し広げる。
 すると、長い時間を掛けて丁寧にトロかされた股間がくちりと粘つく音を立て、柔肉を覗かせる。
「ふァア……ッ」
 乙女の秘唇も、既にほころびてその蕾をわずかにほころばせ、甘い匂いをこぼす蜜を迸らせている。だがそれよりも遥かに淫靡に、少女の後ろ孔は精製された淫蜜をたっぷりと練りこまれ、おおきくほころびて左右に花弁を咲かせていた。
 トロけた桃肉孔は、指に従って左右に開き、小さいながらはっきりと空洞を空けている。その奥にはまるで迷宮のように、鮮やかな肉襞を右向きにねじらせながら捩り合わされた体内の様子が覗く。
 見ている間にもひくひくと蠢き、白い蜜を入り口にぷくりと溢れさせるその様は、触れただけで子供を孕みそうな、最上質の生殖器の有様だった。
「ッひあああゥ!?」
 先にクリームを塗り伸ばした時とはまるで違う。二度の肛門絶頂によって開発を尽くされた小孔は、私の指を飲み込むなりぐねぐねとうねり、折り重なった襞を波打たせて激しく締め付ける。とろけたマシュマロのようにくちゅりと割り広げられた桃孔は、外見に相応しい甘い匂いを漂わせ、淫らに雄を誘っている。
 およそ――少女に与えられたどんな器官よりも淫靡で美しい。本来の性器よりもはるかに妖しげな魅力を漂わせている。
 舌なめずりを堪え切れなくなって、私は少女の細孔を探る指をますます深く押し進めていった。



 (続く)





 (初出:保健室であったエロい話 part7)


 

2010/12/06 アナル