姫様凌辱・試し読み
姫様凌辱合同誌「ドレスと王冠と首輪」に寄稿した作品から一部抜粋。
別にその方面の合同誌でもないのにこんなシーン入れちゃって良かったのだろうか。
「くふ。なんでもないよ。ちょこっと準備するだけ」
「ひァうっ!?」
剥き出しの腰を優しく撫でられ、リシェルは思わず声を裏返らせて悲鳴を上げてしまう。魔女は瓶の蓋を開け、とろみのある液体を指に絡め、リシェルの股間をなぞりあげた。
決して反応せぬようにと硬く口を閉ざしていたリシェルだが、魔女の指が呪符の貼られた秘裂よりも後ろ、誰にも触れさせたことのない場所まで近付くと、たまらずに身をよじった。
「な、なにをっ」
「くふ。大丈夫。ちゃんとほぐしてあげるから」
ぬめる液体の助けを借りて、魔女は姫君の後ろの孔に指を滑りこませようとする。
いやいやと首を振って逃れようとするリシェルだが、太い鎖で手足を拘束されていては精々がテーブルの上で身体をよじるのが精一杯。幼い下半身を必死にねじって身悶えするさまは、まるで男の欲望を誘っているようにも映る。
「あは、……姫様ってばこんなトコも綺麗だね? 可愛いなぁ」
魔女の手によって露にされたちいさな窄まりは、怯える姫君の息遣いにあわせて小さく震えていた。緊張と恐怖にきつくきゅうっと縮んでは、わずかに弛緩する上品なそこは、排泄のための器官とはとても思えないほどだ。
「や……触らないでぇ……そ、そんなとこ、汚いっ……」
「くふ、そうカナ? 姫様、ボクとしてたときもココ触られて気持ちよさそうだったケド?」
「ち、違う、そんなことっ」
魔女との情事に耽っていた時のはしたない有様を暴露され、リシェルは頬を朱に染める。その同様を見透かしたように、魔女は折り重なった襞をつんつんとつつき、絶妙の力加減でくい、と指先を押し込んだ。
もう二度と感じるまいと心に決めていた、イケナイ感覚がぞわっと鎌首をもたげ、リシェルを襲う。
粘液の助けを借りて入り口を弄る魔女の指が、そっと後孔を撫でるたび、ずんっと重く熱い感覚が、澱のように腹の奥底に溜まってゆくのだ。
「んぁ……っ」
「くふふ……ねぇ? こんなにみんな見てるのに、姫様ってばやらしーねぇ?」
「やめ……違うのっ、気持ちよくなんかないっ……そんなの、そんなトコっ……」
言葉では否定を繰り返すが、少女のそこは徐々に柔らかくほぐれ、魔女の指先を受け入れてゆく。爪を立てるように起こされた中指の先端が、窄まりの入り口につぷり、と埋まってゆく。
リシェルが身体の奥底で感じている圧倒的な熱量に比べれば、入り口のほんの表門をつつかれた程度のことだが、魔女によって執拗に弄ばれたそこは、覚えこまされた快感を貪るのを躊躇わない。
押し広げられた孔の中に沈んだ中指が、ぐりぃっとねじられると、リシェルの呻きが艶を帯び始める。
「あ……くぅ……ふあぁ……やだ、やめてぇ……っ!!」
にゅるう、と第二間接まで押し込まれた指をかぎ状に曲げ、ゆっくりと入り口まで引き出す。地面を耕すように、姫君の直腸粘膜が魔女によって開拓されてゆく。上下左右、斜めも交えて何度もそれを繰り返されてゆくうち、いつしか小さな窄まりはその内側からも粘液を溢れさせ、少女の下腹部にはほんのりと色づいていた。
背中にしっとりと汗を浮かべ、荒い息を堪えながら、リシェルはテーブルにおしつけられた手のひらを握り締め、必死に押し寄せる快楽に抗おうとする。しかし、淫核を摘まれたり胎奥をえぐられるときとはまた違う、鈍くも重い後ろ孔の感覚は、耐えようにも抗いがたいものだった。
「ふふ……可愛いなぁ、姫様。どう、少しは思い出したカナ?」
「そ、そんな……ことっ」
たっぷり四十回以上、緩慢な注挿を繰り返され、リシェルの身体が蕩けてゆく。魔女の細い指だけで執拗に弄ばれたそこは、より強い刺激を求めて中指に絡みつき、内側の粘膜をよじり合わせていた。
「さ、そろそろいいカナ?」
「あうぅっ!?」
不意に、魔女が中指を引いた。ぬぽんと引き抜かれた魔女の指には、てろりと姫君の後ろ孔から分泌された粘液がまとわりつき、何本と糸を引いて垂れ落ちる。
リシェルの後ろ孔はくちりと丸く開き、その奥にピンク色の内側の色を覗かせていた。
(やだ……き、汚いのに……わたし、お、おしりの孔なんかで……っ)
否定しようにも、官能の火が灯った身体は誤魔化せない。かあっと燃え上がるような激しいものではないが、じんわりと溜まった胎奥の熱は、リシェルの身体にも変化を引き起こしている。いまだ下着に覆われたままの乙女の秘所の奥ではぷくりと淫蜜が滲み、テーブルに押し潰された幼いふくらみも、その先端を硬く尖らせていた。
ひく、ひくと粘膜が蠢き、それにあわせて下腹部がきゅうんと疼く。あろうことか排泄器官だけで快感の高まりを覚えてしまったリシェルは、そのことへの衝撃に声も出せない。
(ぁ、ああぁっ……)
不浄の孔を犯された衝撃に言葉もない姫君に、魔女はほくそ笑みながら指を鳴らした。
脇に控えていたメイドの一人が、銀の台車を押して進み出る。王族の食事を運ぶのに使われる台車には、しかし今は別のものが置かれていた。絹のクロスの上には大小二つのガラスの器と、大きな瓶。さらにもうひとつ、円筒形のガラス容器が用意されている。
それを見て、男達が忍び笑いにもにたどよめきを上げた。
だがしかし、テーブルに縛り付けられたリシェルは何がおきているのかを窺い知ることはできない。自分だけが置いておかれたまま、事態が進行してゆくことへの恐怖が、美しき姫君を怯えさせる。
「な、なに? ……どうしたの……?」
首を捻って様子を窺おうとするリシェルだが、テーブルに突っ伏したまま自分の背後を覗き見るのは不可能だ。その滑稽な様に魔女はくすくすと笑い、円筒形のガラス容器を取り上げた。
「くふ、みなさんにはもう次に何をするのか予想がついちゃったみたいだけど――ねえ姫様、これ、なんだか判る?」
魔女が手にしたガラス容器を、リシェルの鼻先に押し付けた。
注射器によく似たそれは、リシェルの腕ほどもある太いものだ。しかし先端に針を持たないガラスの筒は、リシェルの想像の及ばぬものであり、姫君は混乱を深めるばかりだった。
「なに……、それ?」
「あは、やっぱり判らないか。いいねぇ、姫様、そーゆうのボクは大好きだよ?」
困惑するリシェルの目の前で、魔女は軽くガラス容器のシリンダーを前後させた。男達が続いてどっと歓声を上げ、互いに声を潜めて囁きあう。聞き取れない言葉はあきらかに好色な響きを持ったもので、リシェルは胸奥がきゅっと冷えるのを感じた。
(な、なに……? なんなの……?)
その場の誰もが次に行なわれることを理解している中、たった一人、リシェルは大型の注射器のような器具の用途を察することができず、恐怖に身を竦ませるばかりだ。
クラウゼルは慣れた手つきで瓶の封を剥がし、その中身を小さいほうのガラス容器に移す。
瓶の中にはわずかに桃色がかったとろみのある液体が揺れており、器に注がれるとどこか甘い匂いを地下室に広げてゆく。続いて魔女は台車の上のガラスの器具を取り上げた。慣れた手つきで瓶の中の液体を吸い上げ、ぴゅぅと空気を抜いて中身をみせる。きらきらと輝く薄赤い液体は、なぜだかとてもおぞましいものに思われた。
「や……やだ、へ、ヘンなことしないでっ……」
背筋の粟立つ感覚に、リシェルは懇願の声を上げる。恐怖に竦む少女の美しい笑顔も、嗜虐心をそそるには十分なものだ。
リシェルの背後に回った魔女は、たっぷりと液体を満たしたガラス容器を姫君のふたつの白い丘の隙間へと押し付けた。ついさっきまで弄ばれていた小さな孔が、冷たいガラス危惧の先端に触れてきゅっと縮み上がる。
「や、……やめてえ!!!」
「だーめ♪」
リシェルは逃れようともがくが、魔女が軽く力を込めるだけで、ガラス器具の先端は驚くほどすんなりと少女の窄まりに埋め込まれてゆく。指とは違う硬く冷たい感覚が、暖かな体内をえぐる感覚に、姫君は背筋を波打たせた。
「ぁあああああっ、だめ、だめ、ヘンなことしないでぇえっ!!! ぬ、抜いてっ、抜いてぇえ!!!」
「くふ、ダメだっていってるよぉ? ほおら。……ね、姫様? ちゃんと力抜かないと、ガラス割れて怪我しちゃうかもだよ?」
「ッ……」
ぐうっと押し込まれるガラスの冷たい感触に加えて、そんな脅しまでかけられて、リシェルは一瞬抵抗を忘れる。その隙を突いて、器具の先端はついに少女の後ろ孔にすっかりと嵌まり込んでしまった。
魔女の指がもたらしたそれとは異なる、不快な感覚がリシェルを襲う。
「あくっ……い、痛いっ……やめて、ねえっ、お願いやめてぇ……っ!!」
「あは、だからダメだってば。ねえ?」
これから行なわれる恐ろしい行ないを本能的に察知し、幼女のように泣き叫ぶ姫君に、魔女はくすくすと笑いながらシリンダーを押し込む手に力を篭めた。
「ふくぁああ!?」
腹奥に響く重苦しい感触に、リシェルが叫びを迸らせる。ずるるるう、と敏感になった粘膜を押し広げ、何かが身体の中に流れ込んでくる。それは魔女のペニスに処女を散らされた時とは全く違う、けれど同種の嫌悪感と絶望感だ。
ずちゅるるるるるぅ……
魔女が手を捻り、シリンダーを押し込む手のひらに力を加えると、器具の中に残ったとろみを持った液体が、少女の小さな下腹部の中に全て押し込まれてゆく。
「やだ……ヘンなの、入ってくる……っ!! やめて、やめてよぉ……!! も、もうおしりにヘンなことしないでぇ……!!」
喘ぎ、熱い息をこぼしながら、下腹部を襲う感覚にあがく姫君。
無力な少女が悪魔の液体の餌食になるさまを、地下室にひしめく男達の下卑た視線が舐め回す。ドレスの上からだというのに、直接肌をまさぐられているかのような粘着質の視線は、リシェルをますます俯かせるばかりだ。
「さ、全部入ったよ? よく頑張ったね姫様♪」
シリンダーを全て押し込み、クラウゼルは軽く言うと、ちゅぽんと器具を引き抜いた。
「あうっ……」
すぼまりに感じていた異物感が取り去られる。あっけない解放と共に、リシェルはテーブルの上に突っ伏した。ガラスに陵辱された姫君の後ろ孔は、すっかり汗を滲ませながら上下する。
しかし――
(お、おなか……ヘン……っ)
下腹部に溜まった重苦しさは、弱まるどころかむしろ激しくなっていた。刻一刻と、うねる腹奥が不気味に蠕動を始め、ぐきゅうう、と小さな唸り声を上げる。
「くふ、そろそろこれがなんだか解ってきたかな? 姫様。なんといってもボクのお手製だからね。これでも宮廷の奥様方には評判なんだよ? ちょっとだけでもそろそろ効いてくる頃かも♪」
「ぁく……っ」
きゅうう、と内臓がよじられ、蠢く。むず痒いようなもどかしさが、弄ばれていた直腸内に残っていた。
(な、なによ、これ……っ)
ぐきゅうううぅ……
今度ははっきりと自覚できるほどに腹音がうねる。ある種の欲求を連想させるそれは、リシェルの顔を瞬時に紅潮させた。
「や……やだあっ!!」
小さな下腹部に収まった液体がもたらすじんじんとした痺れが、体内のうねりへと変わり、震えを呼んだ。ごぼごぼと音を立てて動き出して疼きに変わるそれは、リシェルの知るものとは大分違うものの、確かな排泄欲求であった。
ぐきゅるるっるるるるっ……
途端、腹腔に湧き上がった下品な衝動が、一気に腹奥から出口めがけてこみ上げてくる。
リシェルは戦慄し、慌てて下腹部に力を込めて、それを塞き止める。
「っ、ぁ、あああっ、やだっ、やだああっ!!」
ぐきゅるううぅ……ごろっ、ごぼぼぼ……
まるで詰まった下水がくねるような音だ。美しい姫君の下腹部で始まったあまりにも下品な衝動に、地下室に満ちた熱気が一段と濃くなる。
(あっ、や、だめ。……お、おなか、痛いっ……)
腹奥で暴れ回る衝動が、あっという間に凄まじい熱量に膨れ上がる。少女の小さな腹には納まりきらないほどのうねりが、立て続けにリシェルに襲い掛かった。
「あくうぅ!? っぐ、あ、ぁあっ……ふぐぅぅっ……」
とてつもないほどの熱さ。焼けた鉄のような灼熱のマグマがこみ上げて、一点に向かって押し寄せてくる。もっとも脆い部分を直撃する濁流に、リシェルは激しく腰を振りたて、背筋をそらせて呻く。
ごぼごぼとうねる腹音は、もはや隠しようもないほどにはっきりとしたものになり、テーブルに押し付けられた下腹は外から見てもはっきりと判るくらい波打っている。辛うじて手足を突っ張り身体を持ち上げ、少しでも腹部にかかる負担を減らそうとするリシェルだが、無理な姿勢では次々と叩き付けられる濁流の衝撃に耐えるので精一杯だ。
「あっ、あ、や……ぁ……」
皇女にあるまじき被虐に苦しむリシェルを、男達はただじっと見つめていた。彼らの目の前で喘ぐリシェルが、小さな身体を震わせて必死に無謀な抵抗を続けている。
あのように可憐で美しく高貴な姫の、身体に秘められた汚辱がいかなる物であるか――それは、およそ男ならば一度は抱くであろう興味の対象である。
剥き出しになった小さな双つの丘の狭間で、小さな孔が無残に蠢いていた。慎ましやかに息づいていたはずのそこは、内側から押し寄せる濁流の圧力のまま、内側からぷくうと大きく膨らんでは、きゅうぅっとすぼめられることの繰り返しだ。誰にも見せることなど許されないその光景は、リシェルにとって死にも等しいほどの恥辱である。
だが。
ミアキスのためにも、リシェルは抗わねばならなかった。
そんな姫君の心を見透かしたように、魔女はくすくすと笑い、額に汗を浮かべるリシェルの耳元に唇を寄せて囁くのだ。
「んふ、どうしたの姫様? なんだか苦しそうだね?」
「っ、っく、あ……こ、このぉ……ッ」
ぬけぬけとした魔女の言い分に一瞬、リシェルの胸の内に激しい怒りが沸き立つ。だがすぐにそれは下腹部をうねる衝動に押し流されてしまう。ごろごろと鳴り響く腹音は、もはや一刻の猶予もないほどにリシェルを追い詰めていた。
ぎゅるぎゅるりゅるるぅう……
「ぁくうぅ……っ!!!」
薬液のもたらす下品極まりない衝動に、きりきりと下腹が締め付けられるように痛み、切羽詰まった姫君は内腿を緊張に引きつらせ、声を震わせる。
魔女はそんなリシェルの腰に手を添えると、ぐうっとテーブルの天板に押し付けた。ただでさえ敏感になっている腹を圧迫され、姫君は歯を食いしばり下半身を石のように強張らせた。
「ほら、どうしたいのか言ってくれなきゃわからないよ?」
「っ、……あ、あぐぅ、ぁ、やめ……っ、ダメ、だめぇえ…!!!」
「ね、ほら、どうしたのカナ、姫様?」
まるで甘い蜜の囀りのように、魔女の声がリシェルを誘う。激しい排泄衝動が、姫君の唇をカラカラに乾かせていた。
「あ、あぅあ、っ……ぉ、おね、がいっ……」
魔女の前でおもねるように言葉を継ぎ、許しを請う――それは一国の姫君として敵に屈する辱めであった。だが、それすらも――衆目に排泄を晒すのに比べれば、些細なことだ。頭を振りたて、白い肌を慄かせて、リシェルは乾いた喉で必死に懇願する。
「お願いっ、……も、もう……だめ、で、でちゃう……っ」
弱々しく腰を左右に振りたて、耐えきれない排泄欲に必死に抗おうとする幼き姫君。しかしその抵抗も空しく、排泄孔はぱくりと盛り上がっては流しこまれた液をぴゅぅと先走らせている。
「くふ。どうしようかな?」
「だ、だめっ、出ちゃう……でちゃううぅぅっっ!! おねがいっ、トイレ、おトイレに行かせてぇ……っ!!」
その単語を口にした瞬間、敏感になっていた腸内が激しい排泄欲にしごき上げられた。下腹部を蹂躙する蠕動が一気に出口まで駆け下りてゆく。後孔のすぐ側にまで迫る猛烈な衝動は、必死に締め付けられる孔の隙間からぷちゅ、ぴゅるっ、と熱い先走りをほとばしらせていた。
こんなところで、男達の注視の中で我慢しきれずに粗相をしてしまうなど、決してあってはならないことだ。
「お、お願いっ……でちゃうの、本当にでちゃうからぁ……オモラシ、オモラシしちゃうぅっ!!」
死ぬよりも辛い恥辱を前に、最後の恥だけはさらすまいと、リシェルは必死になって尻を振りたて、括約筋を締め付ける。
だが、小さな下腹部に吹き荒れる排泄衝動は、少女を瞬く間に飲み込んでしまう。
「はぐうぅっ!?」
歯を食いしばって堪えるたび、少女の排泄孔はきゅぅっとすぼまり、幾重にも折りたたまれた直腸の肉襞を覗かせる。ふっくらと盛り上がった排泄孔から、じわりと薬液の先走りが滲む。
「くふ、じゃあそろそろいいかな。姫様にトイレ、用意してあげて?」
「――承りました」
クラウゼルが小さく微笑んでそう言うと、メイドの一人が前へ進み出た。
そして、台車に用意されていた大きなガラス容器を取り上げると、ぴたりとリシェルの脚の間にあてがう。解放されると思っていたリシェルは、全く予想外の事態に戸惑う。
「え、やだ、なにっ、違う、違うよぉ、と、トイレ、私、トイレっ、そ、そんなんじゃなくて、ちゃ、ちゃんとしたトイレで――っ」
「くふふ、違わないよぉ姫様? 最初に言ったでしょ? このクスリ、特別製なんだってば。姫様が我慢できなくて見られちゃっても恥ずかしくないようにしてあるから。姫様のおなかの中も、ぜーんぶ浄化して綺麗にしてくれてるよ。だ・か・ら、安心して全部出しちゃっていいからねっ」
魔女がするりとリシェルの下腹部に手を差し入れ、ぐいと容赦なくおヘソを押し上げる。
それが、崩壊の引き金になった。
「ぁあああああぁ、いやぁああああああああっ!!! やだ、だめ、っ見ないで見ないでぇええええっ!!」
もはや逃げ場のない腹の中身が、一気に脆い部分を突き破って噴出する。
ぶちゅ、びゅちびぶぶっぶちゅちゅぶぶっ……
汚らしい音と供に、ぱくりと丸く開いた排泄孔がひしゃげ、ガスの塊と共に桃色の液体を迸らせた。リシェルの体内を浄化して幾分とろみを増した薬液は、ガラスの容器を直撃して四方に飛沫を散らせる。
汚辱が残らず浄化されているとは言え、これは紛れもない排泄の瞬間だ。おなかの中に溜め込んでいたものを残らずひり出してしまうことに代わりはない。
人間として最大の恥辱を、多くの男のたちの視線に晒すことに、リシェルの心は砕かれてゆく。尊厳もプライドも全て踏みにじられ、美しき姫君は首を振りたて泣き叫ぶばかりだった。
別にその方面の合同誌でもないのにこんなシーン入れちゃって良かったのだろうか。
「くふ。なんでもないよ。ちょこっと準備するだけ」
「ひァうっ!?」
剥き出しの腰を優しく撫でられ、リシェルは思わず声を裏返らせて悲鳴を上げてしまう。魔女は瓶の蓋を開け、とろみのある液体を指に絡め、リシェルの股間をなぞりあげた。
決して反応せぬようにと硬く口を閉ざしていたリシェルだが、魔女の指が呪符の貼られた秘裂よりも後ろ、誰にも触れさせたことのない場所まで近付くと、たまらずに身をよじった。
「な、なにをっ」
「くふ。大丈夫。ちゃんとほぐしてあげるから」
ぬめる液体の助けを借りて、魔女は姫君の後ろの孔に指を滑りこませようとする。
いやいやと首を振って逃れようとするリシェルだが、太い鎖で手足を拘束されていては精々がテーブルの上で身体をよじるのが精一杯。幼い下半身を必死にねじって身悶えするさまは、まるで男の欲望を誘っているようにも映る。
「あは、……姫様ってばこんなトコも綺麗だね? 可愛いなぁ」
魔女の手によって露にされたちいさな窄まりは、怯える姫君の息遣いにあわせて小さく震えていた。緊張と恐怖にきつくきゅうっと縮んでは、わずかに弛緩する上品なそこは、排泄のための器官とはとても思えないほどだ。
「や……触らないでぇ……そ、そんなとこ、汚いっ……」
「くふ、そうカナ? 姫様、ボクとしてたときもココ触られて気持ちよさそうだったケド?」
「ち、違う、そんなことっ」
魔女との情事に耽っていた時のはしたない有様を暴露され、リシェルは頬を朱に染める。その同様を見透かしたように、魔女は折り重なった襞をつんつんとつつき、絶妙の力加減でくい、と指先を押し込んだ。
もう二度と感じるまいと心に決めていた、イケナイ感覚がぞわっと鎌首をもたげ、リシェルを襲う。
粘液の助けを借りて入り口を弄る魔女の指が、そっと後孔を撫でるたび、ずんっと重く熱い感覚が、澱のように腹の奥底に溜まってゆくのだ。
「んぁ……っ」
「くふふ……ねぇ? こんなにみんな見てるのに、姫様ってばやらしーねぇ?」
「やめ……違うのっ、気持ちよくなんかないっ……そんなの、そんなトコっ……」
言葉では否定を繰り返すが、少女のそこは徐々に柔らかくほぐれ、魔女の指先を受け入れてゆく。爪を立てるように起こされた中指の先端が、窄まりの入り口につぷり、と埋まってゆく。
リシェルが身体の奥底で感じている圧倒的な熱量に比べれば、入り口のほんの表門をつつかれた程度のことだが、魔女によって執拗に弄ばれたそこは、覚えこまされた快感を貪るのを躊躇わない。
押し広げられた孔の中に沈んだ中指が、ぐりぃっとねじられると、リシェルの呻きが艶を帯び始める。
「あ……くぅ……ふあぁ……やだ、やめてぇ……っ!!」
にゅるう、と第二間接まで押し込まれた指をかぎ状に曲げ、ゆっくりと入り口まで引き出す。地面を耕すように、姫君の直腸粘膜が魔女によって開拓されてゆく。上下左右、斜めも交えて何度もそれを繰り返されてゆくうち、いつしか小さな窄まりはその内側からも粘液を溢れさせ、少女の下腹部にはほんのりと色づいていた。
背中にしっとりと汗を浮かべ、荒い息を堪えながら、リシェルはテーブルにおしつけられた手のひらを握り締め、必死に押し寄せる快楽に抗おうとする。しかし、淫核を摘まれたり胎奥をえぐられるときとはまた違う、鈍くも重い後ろ孔の感覚は、耐えようにも抗いがたいものだった。
「ふふ……可愛いなぁ、姫様。どう、少しは思い出したカナ?」
「そ、そんな……ことっ」
たっぷり四十回以上、緩慢な注挿を繰り返され、リシェルの身体が蕩けてゆく。魔女の細い指だけで執拗に弄ばれたそこは、より強い刺激を求めて中指に絡みつき、内側の粘膜をよじり合わせていた。
「さ、そろそろいいカナ?」
「あうぅっ!?」
不意に、魔女が中指を引いた。ぬぽんと引き抜かれた魔女の指には、てろりと姫君の後ろ孔から分泌された粘液がまとわりつき、何本と糸を引いて垂れ落ちる。
リシェルの後ろ孔はくちりと丸く開き、その奥にピンク色の内側の色を覗かせていた。
(やだ……き、汚いのに……わたし、お、おしりの孔なんかで……っ)
否定しようにも、官能の火が灯った身体は誤魔化せない。かあっと燃え上がるような激しいものではないが、じんわりと溜まった胎奥の熱は、リシェルの身体にも変化を引き起こしている。いまだ下着に覆われたままの乙女の秘所の奥ではぷくりと淫蜜が滲み、テーブルに押し潰された幼いふくらみも、その先端を硬く尖らせていた。
ひく、ひくと粘膜が蠢き、それにあわせて下腹部がきゅうんと疼く。あろうことか排泄器官だけで快感の高まりを覚えてしまったリシェルは、そのことへの衝撃に声も出せない。
(ぁ、ああぁっ……)
不浄の孔を犯された衝撃に言葉もない姫君に、魔女はほくそ笑みながら指を鳴らした。
脇に控えていたメイドの一人が、銀の台車を押して進み出る。王族の食事を運ぶのに使われる台車には、しかし今は別のものが置かれていた。絹のクロスの上には大小二つのガラスの器と、大きな瓶。さらにもうひとつ、円筒形のガラス容器が用意されている。
それを見て、男達が忍び笑いにもにたどよめきを上げた。
だがしかし、テーブルに縛り付けられたリシェルは何がおきているのかを窺い知ることはできない。自分だけが置いておかれたまま、事態が進行してゆくことへの恐怖が、美しき姫君を怯えさせる。
「な、なに? ……どうしたの……?」
首を捻って様子を窺おうとするリシェルだが、テーブルに突っ伏したまま自分の背後を覗き見るのは不可能だ。その滑稽な様に魔女はくすくすと笑い、円筒形のガラス容器を取り上げた。
「くふ、みなさんにはもう次に何をするのか予想がついちゃったみたいだけど――ねえ姫様、これ、なんだか判る?」
魔女が手にしたガラス容器を、リシェルの鼻先に押し付けた。
注射器によく似たそれは、リシェルの腕ほどもある太いものだ。しかし先端に針を持たないガラスの筒は、リシェルの想像の及ばぬものであり、姫君は混乱を深めるばかりだった。
「なに……、それ?」
「あは、やっぱり判らないか。いいねぇ、姫様、そーゆうのボクは大好きだよ?」
困惑するリシェルの目の前で、魔女は軽くガラス容器のシリンダーを前後させた。男達が続いてどっと歓声を上げ、互いに声を潜めて囁きあう。聞き取れない言葉はあきらかに好色な響きを持ったもので、リシェルは胸奥がきゅっと冷えるのを感じた。
(な、なに……? なんなの……?)
その場の誰もが次に行なわれることを理解している中、たった一人、リシェルは大型の注射器のような器具の用途を察することができず、恐怖に身を竦ませるばかりだ。
クラウゼルは慣れた手つきで瓶の封を剥がし、その中身を小さいほうのガラス容器に移す。
瓶の中にはわずかに桃色がかったとろみのある液体が揺れており、器に注がれるとどこか甘い匂いを地下室に広げてゆく。続いて魔女は台車の上のガラスの器具を取り上げた。慣れた手つきで瓶の中の液体を吸い上げ、ぴゅぅと空気を抜いて中身をみせる。きらきらと輝く薄赤い液体は、なぜだかとてもおぞましいものに思われた。
「や……やだ、へ、ヘンなことしないでっ……」
背筋の粟立つ感覚に、リシェルは懇願の声を上げる。恐怖に竦む少女の美しい笑顔も、嗜虐心をそそるには十分なものだ。
リシェルの背後に回った魔女は、たっぷりと液体を満たしたガラス容器を姫君のふたつの白い丘の隙間へと押し付けた。ついさっきまで弄ばれていた小さな孔が、冷たいガラス危惧の先端に触れてきゅっと縮み上がる。
「や、……やめてえ!!!」
「だーめ♪」
リシェルは逃れようともがくが、魔女が軽く力を込めるだけで、ガラス器具の先端は驚くほどすんなりと少女の窄まりに埋め込まれてゆく。指とは違う硬く冷たい感覚が、暖かな体内をえぐる感覚に、姫君は背筋を波打たせた。
「ぁあああああっ、だめ、だめ、ヘンなことしないでぇえっ!!! ぬ、抜いてっ、抜いてぇえ!!!」
「くふ、ダメだっていってるよぉ? ほおら。……ね、姫様? ちゃんと力抜かないと、ガラス割れて怪我しちゃうかもだよ?」
「ッ……」
ぐうっと押し込まれるガラスの冷たい感触に加えて、そんな脅しまでかけられて、リシェルは一瞬抵抗を忘れる。その隙を突いて、器具の先端はついに少女の後ろ孔にすっかりと嵌まり込んでしまった。
魔女の指がもたらしたそれとは異なる、不快な感覚がリシェルを襲う。
「あくっ……い、痛いっ……やめて、ねえっ、お願いやめてぇ……っ!!」
「あは、だからダメだってば。ねえ?」
これから行なわれる恐ろしい行ないを本能的に察知し、幼女のように泣き叫ぶ姫君に、魔女はくすくすと笑いながらシリンダーを押し込む手に力を篭めた。
「ふくぁああ!?」
腹奥に響く重苦しい感触に、リシェルが叫びを迸らせる。ずるるるう、と敏感になった粘膜を押し広げ、何かが身体の中に流れ込んでくる。それは魔女のペニスに処女を散らされた時とは全く違う、けれど同種の嫌悪感と絶望感だ。
ずちゅるるるるるぅ……
魔女が手を捻り、シリンダーを押し込む手のひらに力を加えると、器具の中に残ったとろみを持った液体が、少女の小さな下腹部の中に全て押し込まれてゆく。
「やだ……ヘンなの、入ってくる……っ!! やめて、やめてよぉ……!! も、もうおしりにヘンなことしないでぇ……!!」
喘ぎ、熱い息をこぼしながら、下腹部を襲う感覚にあがく姫君。
無力な少女が悪魔の液体の餌食になるさまを、地下室にひしめく男達の下卑た視線が舐め回す。ドレスの上からだというのに、直接肌をまさぐられているかのような粘着質の視線は、リシェルをますます俯かせるばかりだ。
「さ、全部入ったよ? よく頑張ったね姫様♪」
シリンダーを全て押し込み、クラウゼルは軽く言うと、ちゅぽんと器具を引き抜いた。
「あうっ……」
すぼまりに感じていた異物感が取り去られる。あっけない解放と共に、リシェルはテーブルの上に突っ伏した。ガラスに陵辱された姫君の後ろ孔は、すっかり汗を滲ませながら上下する。
しかし――
(お、おなか……ヘン……っ)
下腹部に溜まった重苦しさは、弱まるどころかむしろ激しくなっていた。刻一刻と、うねる腹奥が不気味に蠕動を始め、ぐきゅうう、と小さな唸り声を上げる。
「くふ、そろそろこれがなんだか解ってきたかな? 姫様。なんといってもボクのお手製だからね。これでも宮廷の奥様方には評判なんだよ? ちょっとだけでもそろそろ効いてくる頃かも♪」
「ぁく……っ」
きゅうう、と内臓がよじられ、蠢く。むず痒いようなもどかしさが、弄ばれていた直腸内に残っていた。
(な、なによ、これ……っ)
ぐきゅうううぅ……
今度ははっきりと自覚できるほどに腹音がうねる。ある種の欲求を連想させるそれは、リシェルの顔を瞬時に紅潮させた。
「や……やだあっ!!」
小さな下腹部に収まった液体がもたらすじんじんとした痺れが、体内のうねりへと変わり、震えを呼んだ。ごぼごぼと音を立てて動き出して疼きに変わるそれは、リシェルの知るものとは大分違うものの、確かな排泄欲求であった。
ぐきゅるるっるるるるっ……
途端、腹腔に湧き上がった下品な衝動が、一気に腹奥から出口めがけてこみ上げてくる。
リシェルは戦慄し、慌てて下腹部に力を込めて、それを塞き止める。
「っ、ぁ、あああっ、やだっ、やだああっ!!」
ぐきゅるううぅ……ごろっ、ごぼぼぼ……
まるで詰まった下水がくねるような音だ。美しい姫君の下腹部で始まったあまりにも下品な衝動に、地下室に満ちた熱気が一段と濃くなる。
(あっ、や、だめ。……お、おなか、痛いっ……)
腹奥で暴れ回る衝動が、あっという間に凄まじい熱量に膨れ上がる。少女の小さな腹には納まりきらないほどのうねりが、立て続けにリシェルに襲い掛かった。
「あくうぅ!? っぐ、あ、ぁあっ……ふぐぅぅっ……」
とてつもないほどの熱さ。焼けた鉄のような灼熱のマグマがこみ上げて、一点に向かって押し寄せてくる。もっとも脆い部分を直撃する濁流に、リシェルは激しく腰を振りたて、背筋をそらせて呻く。
ごぼごぼとうねる腹音は、もはや隠しようもないほどにはっきりとしたものになり、テーブルに押し付けられた下腹は外から見てもはっきりと判るくらい波打っている。辛うじて手足を突っ張り身体を持ち上げ、少しでも腹部にかかる負担を減らそうとするリシェルだが、無理な姿勢では次々と叩き付けられる濁流の衝撃に耐えるので精一杯だ。
「あっ、あ、や……ぁ……」
皇女にあるまじき被虐に苦しむリシェルを、男達はただじっと見つめていた。彼らの目の前で喘ぐリシェルが、小さな身体を震わせて必死に無謀な抵抗を続けている。
あのように可憐で美しく高貴な姫の、身体に秘められた汚辱がいかなる物であるか――それは、およそ男ならば一度は抱くであろう興味の対象である。
剥き出しになった小さな双つの丘の狭間で、小さな孔が無残に蠢いていた。慎ましやかに息づいていたはずのそこは、内側から押し寄せる濁流の圧力のまま、内側からぷくうと大きく膨らんでは、きゅうぅっとすぼめられることの繰り返しだ。誰にも見せることなど許されないその光景は、リシェルにとって死にも等しいほどの恥辱である。
だが。
ミアキスのためにも、リシェルは抗わねばならなかった。
そんな姫君の心を見透かしたように、魔女はくすくすと笑い、額に汗を浮かべるリシェルの耳元に唇を寄せて囁くのだ。
「んふ、どうしたの姫様? なんだか苦しそうだね?」
「っ、っく、あ……こ、このぉ……ッ」
ぬけぬけとした魔女の言い分に一瞬、リシェルの胸の内に激しい怒りが沸き立つ。だがすぐにそれは下腹部をうねる衝動に押し流されてしまう。ごろごろと鳴り響く腹音は、もはや一刻の猶予もないほどにリシェルを追い詰めていた。
ぎゅるぎゅるりゅるるぅう……
「ぁくうぅ……っ!!!」
薬液のもたらす下品極まりない衝動に、きりきりと下腹が締め付けられるように痛み、切羽詰まった姫君は内腿を緊張に引きつらせ、声を震わせる。
魔女はそんなリシェルの腰に手を添えると、ぐうっとテーブルの天板に押し付けた。ただでさえ敏感になっている腹を圧迫され、姫君は歯を食いしばり下半身を石のように強張らせた。
「ほら、どうしたいのか言ってくれなきゃわからないよ?」
「っ、……あ、あぐぅ、ぁ、やめ……っ、ダメ、だめぇえ…!!!」
「ね、ほら、どうしたのカナ、姫様?」
まるで甘い蜜の囀りのように、魔女の声がリシェルを誘う。激しい排泄衝動が、姫君の唇をカラカラに乾かせていた。
「あ、あぅあ、っ……ぉ、おね、がいっ……」
魔女の前でおもねるように言葉を継ぎ、許しを請う――それは一国の姫君として敵に屈する辱めであった。だが、それすらも――衆目に排泄を晒すのに比べれば、些細なことだ。頭を振りたて、白い肌を慄かせて、リシェルは乾いた喉で必死に懇願する。
「お願いっ、……も、もう……だめ、で、でちゃう……っ」
弱々しく腰を左右に振りたて、耐えきれない排泄欲に必死に抗おうとする幼き姫君。しかしその抵抗も空しく、排泄孔はぱくりと盛り上がっては流しこまれた液をぴゅぅと先走らせている。
「くふ。どうしようかな?」
「だ、だめっ、出ちゃう……でちゃううぅぅっっ!! おねがいっ、トイレ、おトイレに行かせてぇ……っ!!」
その単語を口にした瞬間、敏感になっていた腸内が激しい排泄欲にしごき上げられた。下腹部を蹂躙する蠕動が一気に出口まで駆け下りてゆく。後孔のすぐ側にまで迫る猛烈な衝動は、必死に締め付けられる孔の隙間からぷちゅ、ぴゅるっ、と熱い先走りをほとばしらせていた。
こんなところで、男達の注視の中で我慢しきれずに粗相をしてしまうなど、決してあってはならないことだ。
「お、お願いっ……でちゃうの、本当にでちゃうからぁ……オモラシ、オモラシしちゃうぅっ!!」
死ぬよりも辛い恥辱を前に、最後の恥だけはさらすまいと、リシェルは必死になって尻を振りたて、括約筋を締め付ける。
だが、小さな下腹部に吹き荒れる排泄衝動は、少女を瞬く間に飲み込んでしまう。
「はぐうぅっ!?」
歯を食いしばって堪えるたび、少女の排泄孔はきゅぅっとすぼまり、幾重にも折りたたまれた直腸の肉襞を覗かせる。ふっくらと盛り上がった排泄孔から、じわりと薬液の先走りが滲む。
「くふ、じゃあそろそろいいかな。姫様にトイレ、用意してあげて?」
「――承りました」
クラウゼルが小さく微笑んでそう言うと、メイドの一人が前へ進み出た。
そして、台車に用意されていた大きなガラス容器を取り上げると、ぴたりとリシェルの脚の間にあてがう。解放されると思っていたリシェルは、全く予想外の事態に戸惑う。
「え、やだ、なにっ、違う、違うよぉ、と、トイレ、私、トイレっ、そ、そんなんじゃなくて、ちゃ、ちゃんとしたトイレで――っ」
「くふふ、違わないよぉ姫様? 最初に言ったでしょ? このクスリ、特別製なんだってば。姫様が我慢できなくて見られちゃっても恥ずかしくないようにしてあるから。姫様のおなかの中も、ぜーんぶ浄化して綺麗にしてくれてるよ。だ・か・ら、安心して全部出しちゃっていいからねっ」
魔女がするりとリシェルの下腹部に手を差し入れ、ぐいと容赦なくおヘソを押し上げる。
それが、崩壊の引き金になった。
「ぁあああああぁ、いやぁああああああああっ!!! やだ、だめ、っ見ないで見ないでぇええええっ!!」
もはや逃げ場のない腹の中身が、一気に脆い部分を突き破って噴出する。
ぶちゅ、びゅちびぶぶっぶちゅちゅぶぶっ……
汚らしい音と供に、ぱくりと丸く開いた排泄孔がひしゃげ、ガスの塊と共に桃色の液体を迸らせた。リシェルの体内を浄化して幾分とろみを増した薬液は、ガラスの容器を直撃して四方に飛沫を散らせる。
汚辱が残らず浄化されているとは言え、これは紛れもない排泄の瞬間だ。おなかの中に溜め込んでいたものを残らずひり出してしまうことに代わりはない。
人間として最大の恥辱を、多くの男のたちの視線に晒すことに、リシェルの心は砕かれてゆく。尊厳もプライドも全て踏みにじられ、美しき姫君は首を振りたて泣き叫ぶばかりだった。